歌手

衣装で魅せる本気の【水森かおり】病気を受け入れ、覚悟を決めた独自路線の開拓!

『ご当地ソングの女王』水森かおりの、仕事を選ばないバラエティー番組への出演が、一部で議論を巻き起こしている。2025年にデビュー30周年を迎え、紅白にも20年以上連続して出場し、演歌の重鎮の一人といえる水森かおり。「水森さんこんな事しなくていいのに」「演歌歌手としての品位が損なわれた」「真面目に歌ってほしい」。こんなコメントが来ることは、当の本人もわかっているだろう。演歌歌手がバラエティー番組で普通に真面目に歌って何が面白い?水森かおりが真面目だからこそ鬼レンチャンで本気でになる姿を見ていこう。

ジョイマン高木の顔で紅白歌合戦を彷彿させるドレス

なんだ?これは?!まさかの顔モノマネに、会場も視聴者も度肝を抜かれたに違いない。

ジョイマン高木の顔で2003年、紅白歌合戦初出場で歌った「鳥取砂丘」で笑わせにきた。しかし、少しずつドレスの全貌が見え始め、「紅白歌合戦」で毎年話題をさらってきた水森かおりの『名物ステージ』を彷彿とされる演出が披露された。

思い出されるのは、2012年の第63回NHK紅白歌合戦のピンクのドレスだ。とてもよく似ていた。

その紅白で着用した小林幸子ばりの大掛かりな衣装は、高さ6.3メートル。水森かおりが建物の2階くらいの高さへ、ぐんぐん上昇していく仕掛けになっている。

「10回目の出場なので1番ゴージャスなものにした。」と、当時語っていた。

そして、そのドレスは、2024年4月に94歳で亡くなった、

桂由美が「水の中に咲く大輪の花」をイメージして作ったもので、

翌年の2013年 デビュー19年目 水森かおり40歳の時開かれたメモリアルコンサートでも着用している。

とても思い入れのあるドレスを再現してまでバラエティー番組でみせた本気が、凄すぎた。バラエティー番組の舞台であえて紅白を思わせる演出の再現は、決して笑いだけではなく、水森かおりの演歌への熱い情熱と新しいファン層へのアプローチ、「笑われてもいい」覚悟でのプロ根性をみせた。ギャグのようで誰にも真似できない挑戦が彼女を苦しませる病に立ち向かう武器のように見える。

10年前から続く発声障害。原因不明の「ジストニア」

2025年3月、フジテレビ『ノンステップ』で「10年くらい前に声が出なくなったことがあって。歌うことがつらかった」と、これまでに公にしてこなかったこととして、打ち明けた。歌う時に、声が震えたり、思うように声が出なくなってりする病気で、歌手活動を続けるうえで、大きな苦しみと、ストレスになっていた。完治が難しく、治療を続けながら歌手生活を続けている。

水森かおりの覚悟

発声障害「ジストニア」の発症から、10年。「これは治らない」と病気を受け入れ病気とともに生きることを決めた覚悟が凄い。

「恥をかいても前に進もう。いろんな人がいろいろ言うけど、全部受け入れて、それも水森かおりだって思おうって覚悟をきめましたから」。

引用:ヤフーニュース

演歌の未来が危うい~水森かおり独自路線の開拓

演歌市場の縮小

紅白歌合戦を見てわかるように、演歌枠が激減している。2000年には56組中31組が演歌枠だったのに対し、2024年では、46組中6組にまで減少している。これは、NHKが若者層にターゲットを絞ったことや、演歌枠自体が減っていることが背景にある。演歌の未来が危ういのは演歌市場の減少、多様な音楽の普及、若者との接点の減少、テーマと時代のずれなどがあげられる。

ファンの高齢化

演歌は「年配の人が聴く音楽」というイメージが定着し、新たに若い層からのファンが生まれにくい。歌詞の内容など、義理人情、故郷、といった情緒的なテーマを扱うことが多い。しかし、価値観が多様化した現代の若年層には共感しにくいテーマが少なくない。

水森かおり独自路線の開拓

若手男性演歌歌手や他ジャンルの歌手、俳優、さらにはお笑い芸人などとのコラボレーションを積極的に行い、YouTubeやテレビ番組で歌唱力や親しみやすい人柄を、演歌ファン以外の層にもアピールしている。自らが演歌界を盛り上げる、牽引役になり演歌界の未来を切り拓こうとする責任感も感じられる。その中でも。鬼レンチャンでのプロ根性は、芸人泣かせのエンターテインメント性をも感じさせる活躍だ。

 

まとめ

独自の探求心やチャレンジ精神、大きな覚悟が誰にも真似できない唯一無二の水森かおりを作り上げている。ある意味孤高の存在だ。

バラエティー番組やYouTubeの出演は病気からくる歌唱への不安を取り払う手段のようにも思える。

発声障害を抱えながら、完璧な歌唱を求められる演歌歌手として活動を続けることは、計り知れない重圧があるだろう。

紅白の演歌枠を少しでも広げようと色んな形で牽引している姿に心をうたれる。

「演歌歌手としての品位が損なわれた」ようにも見える演出も、自身の並々ならぬ紅白への思いを込めたドレス、選曲で彼女の覚悟がわかるだろう。

彼女は、今の演歌界を変えようともがいている。この姿が果たして正解なのか、答えは出ていないが、確実に水森かおりの新しいファンは増えている。

演歌界の開拓者水森かおり。彼女の苦しみをまた違う形で見れることを楽しみに待っている!そんな苦しみを笑顔で届けてくれる姿は、

日本を元気にする、真の大物演歌歌手だ!!

 

 

 

error: Content is protected !!